研究者情報

杉村 和幸

助教

SUGIMURA Kazuyuki

ビッグバンから始まる天体の形成を数値シミュレーションで解き明かす

物理学部門 量子物理学分野

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研究テーマ

大規模数値流体シミュレーションを用いた初代星・初代銀河形成理論の構築

研究分野理論宇宙物理学, 星形成理論, 銀河形成理論, 巨大ブラックホール形成理論, 分子雲形成理論
キーワード初代星, 初代銀河, 超巨大ブラックホール, 巨大分子雲, 暗黒物質, 宇宙化学, 輻射磁気流体シミュレーション

研究紹介

「宇宙がどのように始まり、そして、どのように進化して現在の姿に至ったか」というのは、大昔から人類を惹きつけてきた根源的な謎と言えるでしょう。ビッグバンから現在までの宇宙の進化を明らかにするための第一歩として、ビッグバン直後のまだ星や銀河が全く存在していなかった宇宙に最初の星や銀河がどのように誕生したかについて、大規模数値流体シミュレーションを用いて解明を進めています。

物理学部門 量子物理学分野

杉村 和幸

助教

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研究を通して叶えたい夢は何ですか?

宇宙の始まりと進化の解明です。宇宙がどのように始まり、どのように進化して現在の姿になったのか、みなさんも知りたくないですか?私は、数値シミュレーションなどの理論的な手法を用いて、さまざまな望遠鏡による観測的な研究とも協力しながら、この謎の解明に取り組んでいます。

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いま没頭している研究テーマは何ですか?

初代銀河形成です。初代銀河とは、ビッグバンで膨張する火の玉として始まった宇宙の中に最初に現れた銀河のことで、それがどのように誕生したかを明らかにしたいと思っています。最近の計算機の性能の向上やシミュレーション技術の発展、さらには、星やブラックホールなどに関わる様々な物理過程の理解の進展などを踏まえ、物理の理解を一つずつ積み上げたシミュレーションによって初代銀河形成を計算機の中で再現することに挑戦しています。また、最近観測を開始したJWST衛星(ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)をはじめ、初代銀河の直接観測を目指すさまざまな次世代観測プロジェクトが進行中であり、理論と観測が協力することで初代銀河の理解を大きく進めることができると考えています。

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得意なこと、⼤好きなこと、趣味、⽇課を教えてください。

研究室サッカーです。経験者・未経験者問わず物理系の学生・ポスドク・教員が集まって毎週サッカーをしています。みんなでワイワイ汗をかいてスポーツすると、人と人との距離が縮まりやすいです。周辺分野の人とも交流でき、研究のアイディアが得られることもあります。研究は頭を使うので精神的な疲れが溜まりがちですが、ときどきヘトヘトになるまでボールを追いかけると、肉体的な疲労が取れる頃には心身共にリフレッシュできています。

物理系に来たら是非一緒に研究室サッカーをしましょう!

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所属・担当